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Kirin's room

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・まずはじめに、ご挨拶

 NSXが生産終了して早1年。もう新車では買えないNSXを手に入れるには中古車しか道がない。益々このページの存在意義が高まってきたのに、2年前に書いた情報では現状とそぐわないものもあるので改編してみた。改編前の情報は古くなったが、当時の情報を消すのは忍びないので残すことに。旧ページはココ

・年式について

 中古車というのは年式、走行距離、事故歴等で価格がかなり違ってくる。ご多分に洩れずNSXもこれらに当てはまるが、ここでは年式に絞ってみたよ。
 NSXとひと言で言っても、年式によって色んなタイプが存在する。NSXの購入を検討してる人なら知ってることだが、一応書いてみたぞ。

年表 できごと 特徴
1990年(平成2年)9月 NSXデビュー --
1992年(平成4年)11月 NSX-R登場 --
1995年(平成7年)3月 Type-T登場 DBW採用、ボディ剛性UP、Fマチック採用
1995年9月20日 NSX-Rオーダーストップ --
1997年(平成9年)2月 Type-S登場 3.2L&6MT化、16inchブレーキローター
1999年(平成11年)9月 全車LEV化 新ABS、HID標準化
2001年(平成13年)12月 マイナー・チェンジ 固定ライト化、前後タイヤ17inch化
2002年(平成14年)5月 NSX-R登場 --
2005年(平成17年)12月 NSX生産終了 --

 世間で「初期型」と呼ばれているNSXは、1990年(平成2年)〜1992年(平成4年)式のことを指すことが多い。中古市場に出回ってるNSXの大多数がこの初期型で、特に1991年(平成3年)式のNSXが多いと思われる。また、後記する「後期型」と区別するためにリトラ型のNSXを「初期型」と呼ぶこともある。

 1997年(平成9年)2月にMT車が3.2L化されたことで、これ以降のMT車に関しては「3.2」とか「NA2」と呼ばれることが多いと思う。小生は「NA2」と呼んでる。Type-Sは、そのままで「Type-S」とか「S」と呼ぶね。

 2001年(平成13年)12月のビック・マイチェンから「後期型(最終型)」と呼ばれ、ライトの形状から「固定型」とか「デメキン」と呼ぶことが多いかな。書き忘れてた。3.0Lモデルは皆「NA1」と呼んでるヨ。後期型(最終型)でもAT車は、もちろん「NA1形式」。だけど通常「NA1」と言ったらリトラ型3.0L車のことを指す。
 AT車の話が出たのでここで書くけど、1995年(平成7年)式以降のAT車にはFマチックが装備されてる。Fマチック必須の人は1995年(平成7年)式以降を買うよーに。

 Type-Tは年式に関係なく「Type-T」や「T」と呼んでることが多いかな。

 NSX-Rは「R」と呼ぶけれど、リトラ型と固定型の2種類あるので、前者を「リトラR」とか「初期型R」、「92R」と呼び、後者を「後期型R」とか「02R」と呼んでる人が多いみたい。
 リトラRには年式によって違いがあり、1995年(平成7年)3月〜1995年9月20日のオーダーストップまでに作られたNSX-Rは打刻形式NA1-130、通称「130型」と呼ばれボディ剛性がアップした車体となってるので人気が高い。NSX-Rを検討してる人はチェックすべし!

 そうそう、これは小生の自論だけど、NSX-RをType-Rと呼ぶのはどうかと思う。インテやシビック(を所有してる人がこれを読むと怒る人も出るだろうが書く!)にもType-Rモデルが存在するけれど、NSXの場合はなぜに「Type-R」とせずに「-R」としたか。いや、逆だ!世に出た順番から言えば、NSX-Rが先で、インテやシビックのType-Rが後だった。ではなぜ後から出たインテやシビックのRモデルを「Type-R」としたか。これは「-R」と「Type-R」には違いがあるんだぞ!とホンダが言ってるように思う。「R」は「Racing」の略字だけど、NSX-Rの場合は、正にレーシング・モデルという意味で、インテやシビックのType-Rの場合はレーシング・モデルという意味だと小生は解釈した。インテやシビックのType-Rも十二分にレーシーだけど、NSX-Rには及ばないのは紛れもない事実だ。そのようなことから小生はNSX-RをType-Rと呼ぶのはどうかと思うのだ。だが、NSXプレス等でもType-Rという文字を見ることがあるので小生の思い違いかもしれないけど。(笑)

 話がズレたのでNSX選びに戻すけど、NSX購入後、マフラー等を換えるつもりならLEV前とLEV後には注意しないとね。よく雑誌等に「NA1対応」「NA2対応」なんて書いてあるけれど、厳密にはNA1でもLEV前とLEV後のモデルが存在するし、NA2にも当然LEV前とLEV後が存在する。自分が買おうとしてるNSXがどのタイプに当てはまるか知っておきましょー。ちなみに小生のNSXはLEV前3.2Lのクーペという貴重な車種なのでした。

・NSX選びはココを見ろ!

 さっきまでしつこく書いた年式だけで買う人はまずいないだろう。高年式でも程度が悪いのがあれば、初期型でも極上車ってのも存在する。走行距離や事故歴の有無、内外装の状態や装備で価格はじぇんじぇん異なってくるのは当たり前。どこで妥協するかは貴方次第。ここではNSXを選ぶ際に、これだけはチェックした方がいいよって箇所を掲載しますぞ。

チリ ・外装のチリ
 大きくズレてる場合は交換した可能性アリ。ただし、ズレてるからといって必ずしも事故歴有りと判断はできませんよ。ワイドフェンダーや社外エアロに交換した場合に、元に戻す際にズレることがありますから。それでも一応、チリのチェックはしませうね。ボンネットを開けてフェンダーを固定してるボルトをチェック。
 
トランクダンパー ・トランク&リアハッチのダンパー
 古い年式ほどヘタってる可能性大。と言うより、必ずヘタってると思われる。特にトランクのダンパーはチェックすべし。ヘタってるとトランクフードを支えれなくて、荷物の積み下ろしが大変っすよ。また、リアハッチのダンパーがヘタってると下ろした勢いでハッチが割れることもあるらしい。
 
ウィンドウ ・ドア・ウィンドウの動作
 特に初期型に多いトラブルとしてウィンドウの落下が挙げられる。パワーウィンドウのレギュレータにあるプラスチック破損が原因だそうだ。ウィンドウを上げ下げした時にすんげー遅い場合は要注意。現在は対策品になってるので落ちることはないらしいが真偽の程は。(苦笑)
 
リアガーニッシュ ・リアテールランプ&テールガーニッシュ
 経年変化で結露するものがある。やはり初期型に多いトラブル。展示状態ではまず入っていないだろうが、購入後の洗車や降雨でランプ内が結露するかも。プラスチックの継ぎ目をチェックしましょー。
 
エクスパンションタンク ・リザーバー(エクスパンション)・タンク
 経年変化で割れてる場合アリ。割れてなくても変色や劣化してるモノが多いよ。メンテナンスリッドをメッシュタイプに変更してると紫外線にやられて脆くなってる可能性アリ。
 
リアフェンダー ・リアフェンダーの高さ
 一番の重量物であるエンジンが右側に片寄ってマウントされてるので、右後ろダンパーが一番最初にヘタる。左右リアフェンダーの高さの違いをチェック(タイヤの空気圧が同じと仮定)。左右で違ってるとダンパーがヘタってる可能性アリ。ハンドルのセンターがちゃんと出ない車両はダンパーを疑ってみてもいいかも。
 
下回り ・下回り
 どんな中古車でもそうだけど、下回りは必ずチェック。NSXの場合はドライブシャフト・ブーツの破れによるグリス飛散が多いぞ。グリス飛散状態で展示してるなんてありえないけど。また、タイロッド&ラックエンドのガタツキもチェックしましょう。どうやらNSXの弱点らしくガタついてることがあるよ。ちなみに小生も交換暦アリ。確認にはジャッキアップが必要。
 
ドアスピーカー ・オーディオ・スピーカー
 スピーカートラブルは超有名。経年変化でアンプ内のコンデンサーからの液漏れが原因。ボリュームをひねってスピーカーから妙な音がしたら寿命が近いかも。小生のも助手席が臨終間近。(涙)
 
エアコンユニット ・エアコン
 やはり経年変化でエアコン・ユニット内のコンデンサー液漏れが原因で温度調整や風量が調整できなくなる。または風を送るブロア・ユニットのモーターもしくはトランジスタが壊れてることもある。ボリューム・スイッチをひねって温度&風量が調整できるかチェック。
 
ステアリングコラム ・ステアリング・コラム
 左右にガタつくモノがあるらしい。ASSY交換だと10万は堅いので必ずチェックすべし。
 
Aピラー ・Aピラー内装
 内装材がプツプツ浮いてるものアリ。小生のもプツプツあり。(涙)
 
サンバイザー ・サンバイザー
 裂けるトラブル。小生のも運転席側がザックリ裂けてます。(T_T)
 
ゴム、シール類 ・シール、ゴム類
 中古車選びの基本中の基本。オイル滲みがないかチェック。
 
試乗 ・試乗
 可能なら絶対しましょー。NSX初運転だと舞い上がっちゃうと思われるので、勤めて冷静になり、直進性、ブレーキテスト、振動、音などをチェック。店の人から許可がでたらABSを動作させてみましょう。ABSユニットからキュルキュル音が10秒以上続く場合は要注意。

 以上が購入時にチェックできる主なポイント。O2センサーやヒューエル・ポンプの故障、メイン&パワー・リレーの故障、クランクアングル・センサーの樹脂溶けなどいろいろなトラブルがありますが、これらは実際にオーナーになってから現れるトラブルなので購入時には上記のチェック・ポイントをチェックしてね。そうそう、可能であれば納車前にアライメント調整してもらいましょう。アライメント命のクルマですから。参考になったかな。間違い箇所や、コレは参考にならんで!とか、これは追加した方がいいんじゃないってのがあったら教えてちょ。

・お友達からの情報提供

【2004年12月21日追記】
 ・ワンオーナー車はそれなりに手をかけて整備してる場合が多いので、整備記録などがしっかり残っており、メンテナンス履歴が分かりやすく安心できる。
 ・安い車両は複数オーナーの場合も多く、乗りっぱなしで距離や年数に応じたメンテがされていないものも多いので、記録簿や使用状態がわかる車両を勧める。
 ・購入する際は保証のある専門店か、知り合いのNSXを譲ってもらうのが良い。多少割高にはなるけれど、安心を買うということで専門店で買うか、安く購入して浮いた予算でメンテ費用にあてるのが良い。

【2004年12月22日追記】
 ・ダッシュボードの先端部分が反り返っていたり、天井の内装が浮いているタマは青空駐車していたものが多い。
 ・サイドステップの奥がボディーと同色でない場合、修復、あるいは塗り替えている可能性がある。
 ・前後のジャッキアップポイントに細かい点が並んでいる場合、フレーム修正にかけた可能性が高い。フレーム修正をする場合、ここを噛んで行うため。
 ・ボディーパネルを止めているビスが塗られていない場合、パネルを交換、あるいは外したことがあると思われる。
 ・メタリック系はよく見ると、クリアの下にサンドの跡が判るものがある。

 貴方のNSX選びの参考になれば幸いです。