朝は目覚ましなしで目が覚めた。時間は6時ちょっと前。天気もばっちり!早いとお思いでしょうが、フルサーキット走行の時間が7時からなんです。眠過ぎる!ってのはウソで、ばっちり目が覚めてます。朝食を食べずに走行なので、これは結構きついっす。
7時に交通教育センターの駐車場に集合です。皆一様にワクワクしてます。サーキット内に移動し、コントロールタワーでブリーフィングをしました。若干1名、寝坊されて遅れてきましたが。。。
元さん曰く、攻めるのではなく、鈴鹿サーキットの記念走行と思ってください。だって。まったくその通りっす。先導車があるので攻めるなんてできないっす。
先導車はインテ1台を含めて5台なので、5グループってことになります。たまたま並んだ場所が第1グループだったので、一番最初にコースインしました。走行は全車、先導車のすぐ後ろを走れるようにするため、ストレートで入れ替えすることになりました。先導車直後とグループの最後尾とでは、走行ラインがまったく違いますからね。
サーキットと呼ばれる場所は何度か走ったことがあったので、緊張はしませんでした。むしろペースが遅いなぁ〜なんて生意気にも思ってしまいました。
完熟走行終了後、いったんピットに入って組み換えをしました。組み換えといっても、先程の完熟走行のペースが速いと感じた方のみ集めたグループを作って走るという組み換えです。もち小生はそのままのグループです。
再びコースイン。先導車を合わせて4台のグループになりました。ペースも上がって楽しい走行になったよ。やっぱりここでも入れ替えをしました。ペースが上がるにつれて車のロールが気になりだします。
朝、駐車場でOさんと話す機会があって、フロントスタビをNSX-R用、リアスタビをType-S用にできますか?と質問しました。答えはできなくはないけど、どのようなバランスになるかは分かりません。との事でした。同時にホイール交換の件も質問したけど、Type-Sとかに標準装備されているBBSホイールじゃないと剛性がないと言われてしまった。エンケイのNT03ってのを考えてたんだけど。。。どうしようかな!?
話は戻って、サーキット走行だけど、もてぎとはまったく性格の違うサーキットだと改めて感じることができたよ。特に逆バンクからデグナーまでと、ヘアピンからスプーンまでの加速区間、スプーンカーブが鈴鹿の特徴だね。
安全性からいうともてぎの方がエスケープが広いので、初めて走るんだったらもてぎの方がお薦めかな。ただ、もてぎはブレーキが辛い。ストップ&ゴーのコースだからね。
何周かしたところでメインストレートでストップ。すで他のグループが停止していた。小生たちのグループが一番最初にコースインして、最後の方にストップしたということは、一番多くコースを走ったみたいです。抜かれた覚えがないので。。。
止まったところでNSXをバックに記念撮影です。この時点でまだ8時過ぎ。すっかり忘れてましたが朝食がまだなんです。
ホテルに戻ってバイキング形式の朝食をとりました。途中Type-Tがホテル内をゆっくり走ってましたが、良く見るとフロントナンバープレートのところと、左右のサイドミラーに白赤のリボンが飾られてありました。車内を見ると、助手席がなく、代わりになにやら怪しい装置!?が取りつけられてました。そのNSXは小生の脇を通りすぎ、ホテル内にあるチャペルに止まりました。後になって聞いたのですが、結婚式をしたカップルがホテル内をパレードするために作られたNSXだそうです。Type-Tなので屋根が取れるので、花嫁さんが助手席に立ってパレードするらしいです。新郎がそのNSXを運転するんだそうです。助手席にあったあの怪しい装置はそのためのものだったんですね。しかし、鈴鹿サーキット内にこんな場所があるなんて知りませんでした。これはいいかも。
朝食後、すぐにチェックアウトして、洗車に向かいました。知る人ぞ知る洗車場で洗いました。1台先客がありましたが、場所に余裕があるので待たずに洗車できました。洗車といっても水洗いのみですが。
集合時間の10時になりそうだったので、駐車場に向かいました。しばらくすると他のオーナーさんがぞくぞくとやってきます。集合時間も近づいた頃、事件が起きました。
なんと、1台のNSXがエンジンルームから煙があがり、消火器3本で消したそうです。見た訳じゃなく、聞いた話なので詳しくは知りませんが。もちろん、このあとの南コースの走行は無理です。ほとんどのオーナーさんが駐車場に集合していたので、その場では笑い話になってしまいましたが、実際シャレにならない事態です。かなり改造されたNSXだったのと、オーナーさんのキャラクターで皆なぜか納得してしまいました。こう言っては、所有者のオーナーさんには悪いですが。。。これでまたひとつNOMでの伝説ができました。しかも目の当たりできるとは。不謹慎ながらうれしい限りです。あぁ〜オーナーの方、ごめんなさい。
NOM最後のメニューは南コースのフリー走行です。時間もたっぷり2時間あります。鈴鹿本コースは以前一度走ったことがあったのですが、南コースは初めてです。わくわくします。第一印象ですが、もてぎの北ショートコースよりも楽しそう。コントロールタワーで元さんから南コースの注意点を聞きましたが、やっぱり実際に走ってみないと難しいかどうか分かりましぇん。
3グループに分かれて走行することになりました。小生は第2グループです。グループ分けに意味はなく、並んだ順番でグループ分けとなりました。2周の完熟走行のあと、第一グループがコースインしました。第一グループが走ってる間、元さんが操るType-Sに同乗走行になります。さすが速いですね。第一グループが走ってる間に小生が同乗走行することはできませんでしたが、時間はまだまだあるので、そのうちできるでしょうー。
第2グループの走行時間になったので、ヘルメット、グローブ、6点シートベルトをしてコースインします。絶対速度が低いので少々無茶をしても大丈夫なはずです。1周目はライン確認のため、それなりに走りました。が、2周目からはいわゆる全開ってやつです。すこしでも進入速度が速いとアンダーがでます。リアが流れるとカウンターを当てないといけないんですが、当てすぎてお釣りをもらってフラフラしちゃいます。もっと精進せねば。
元さんが指摘していた注意個所は確かに難しいです。南コースの奥にある複合コーナーと下りながらの右コーナーです。知ってる方はこれだけで分かってもらえるでしょう。分からない方、ごめんなさい。何周が周回をこなし、時間になったのでピットに戻ります。
第3グループが走行する時に、元さんの同乗走行を体験することができました。ビデオと同じように解説しながら走ってもらえたので、大変参考になりました。ドリフト状態からの立てなおしなんて絶妙です。今の小生の腕ではあぁーはいきません。残念ながら。。。それにしても元さん!女性が同乗の時は走りがちゃいます。派手にドリフトさせてました。サービス精神旺盛です。
南コースは面白い!虜になってしまいました。本コースもたしかに楽しいですが、南コースの方が安全だし、走ってて楽しいです。皆の走りを見ているだけでも楽しいです。Oさんもピット脇に立って皆の走りを見ています。なんだか嬉しそうな顔をしている気がしたのは気のせいではないはずです。『やっぱりNSXは走らせてなんぼの車ですね』と話しかけると、『まったくその通りです。走り終わったあとのオーナー様の笑顔を見ると嬉しくなります』とおっしゃりました。そうなのです。走り終わった後のオーナーさんの顔を見ると、100%と言っていいほど笑顔で降車してます。不幸なことがない限り。。。小生も間違いなく笑顔で降りているはずです。これはNSXオーナーに限ったことじゃないとは思いますが。。。ただ、小生の知る限り、国内自動車メーカーが特定車種のオーナーを集めてサーキットを走らせているのは、ホンダだけだと思います。そういうところが、小生をホンダ党にさせてるんだと思います。
2回目の走行時間になったのでさっそくコースイン。2回目の走行なのでわざとスピンするような走りをしました。実際、下りながらの右コーナーでクルリと回りましたが。。。少々リアが滑っても、かまわずアクセルを踏み、フロントではなく、リアでコーナリングするような走りをしました。でも、あかん時はじぇんじぇんです。カウンターの当てすぎでお釣りをいっぱいもらいました。ヘタクソですねぇ〜。それでも、滑りそうだなって予想しながら走ると、ちゃんとカウンターを当てて立てなおすことができるんです。ちょこっとだけ成長したかな!?
またまた時間になったのでピットイン。今回はリアを思いっきり流したのでリアタイヤがボロボロです。はっきり言って今までサーキット走行した中で一番ボロボロになりました。今まではタイヤのサイドが一番削れてたんだけど、今回は全体的に削れてました。これでいいかどうかは小生には良く分かりませんが、良しとしましょー。
いつも思うのですが、同乗走行した後の皆(小生も含む)の走りは同乗前とは明らかに違います。まず、ブレーキング開始位置がコーナーに近いところになったり、スピンが多くなります。
3回目の走行時間になったのでコースイン。数周後、今度は1コーナーでスピンしました。1回目、2回目、そして今回の3回目、この後の4回目のいずれもABSのコンプレッサーが常に稼動してました。『キュルキュルキュル』って。ハードに攻めすぎなんでしょうね。
そうそう、これを書いてて思い出したんですが、今回のNOMも含め、今までスピンしたコーナーはいずれも右コーナーだということが判明しました。左コーナーでは一度もスピンしたことがありません。これはなぜなんでしょうか?自分なりに考えたんですが、左コーナーはまだ攻めきれてないのではという風に思えます。きっとそうだと思います。精進せねば。
4回目の走行で、一番派手なスピンをやらかしました。2回目走行の時にスピンした下りながらの右コーナーで土をコース内に撒き散らしてしまいました。レコードラインに。皆様ごめんなさい。m(_ _)m
もてぎと違って、鈴鹿はウィンドウを開けて走っても注意されなかったので開けて走ってたんですが、砂ぼこりがスピンと共に室内に。おかげでホコリだらけです。走行中はなるべくウィンドウを閉めましょー。
全てのメニューを消化し、昼食となった。昼食会場で修了証を元さんから受け取った。修了証を発行するのはベーシックコースだけなんだって。これで3枚目だけど、写真入りは初めて。鈴鹿のベーシックコースは写真入りなんですね。ここでちょっとしたハプニング。1枚オーナーさんのがないのだ。それがネット上で知り合ったNSX-R乗りのたかぴーさんだったのだ。ちゃんと最後に元さんから手渡されたけどね。よかった、よかった。
そして本当にお開きの時間が。陛下、tamacatさんと挨拶して帰路についた。
【総括】
NOM期間中の2日間は梅雨真っ只中なのに天候に恵まれ、大変よかったです。参加台数が18台と多く、あまり数をこなすことができませんでしたが、その分色々なオーナーさんと知り合いになれました。NSXに乗ってる限り、fiestaやNOMでまた会うこともあるでしょう。その時はもう顔見知りということになりますから、気がねなく声をかけることができると思います。そういう意味ではもっと多くのオーナーさんが参加できたらいいなと思いました。こういう機会を与えてくれるNOMやfiestaを企画してくれるホンダに感謝です。
ベーシックコースは、これで3回受講したことになりますが、また受けたいと思います。アドバンスや他のコースもいいのですが、ベーシックコースには独特の雰囲気があるように思えます。費用がかなりかかりますが。。。
1999/06/20(Sun)-06/21(Mon)